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2026.10.09
|代表コラム
藤井直哉
会社は、どこまで変えていいんだろう!?
変化とは、過去との決別ではなく、大切なものを、未来へつなぐための挑戦です。
経営をしていると、何度もこの言葉に向き合います。お客様の価値観も、働く人の考え方も、テクノロジーも変わり続ける。昨日までの正解が、明日も正解だとは限りません。一方で、会社には変えてはいけないものもあります。
では、会社はどこまで変えていいのでしょうか。
自分は今、まったく性質の違う二つの会社を経営しています。一つは、採用、ブランディング、クリエイティブ、SNS、AIなど、変化の速い領域で挑戦するPiic。もう一つは、湯灌・納棺という日本の大切な文化を受け継いできた、グループ全体(正社員)で300名を超える規模のCSCサービスです。

Piicでは、変化を止めることがそのまま成長を止めることにつながります。新しい技術を学び、お客様が求める価値を考え、事業や組織の形を変え続けなければならない。昨日決めたことでも、未来のために必要なら変える。そのスピードが求められます。
一方のCSCには、効率や新しさだけを理由に、簡単に変えてはいけないものがあります
故人様への敬意。
ご遺族の悲しみに寄り添う心。
先輩たちが積み重ねてきた技術。
そして、人の最期に向き合う仕事への誇り。
CSCで人の最期に寄り添う中で、自分は「生きること」の意味を何度も考えさせられました。一人の人生には、その人を愛してきた家族や仲間の記憶がある。その大切な時間に関わる仕事だからこそ、守らなければならないものがあります。正反対に見える二つの会社を経営する中で、自分なりにたどり着いた答えがあります。
それは、手段は変えても想いまで変えてはいけない、という事です!!
働き方、評価制度、営業方法、教育、テクノロジーの使い方。これらは、時代に合わせて変えていくべきです。
しかし、「何のためにこの会社が存在するのか」「誰のために仕事をするのか」という根本まで失えば、会社は進む方向を見失います。伝統を守るとは、昔と同じやり方を続けることではありません。本当に大切なものを次の世代へ残すために、変えるべきものを勇気を持って変えることです。

Piicも同じです。これから事業が増え、組織が大きくなれば、会社の形は何度も変わっていくと思います。それでも、人の可能性を信じ、企業の伸びしろをカタチにすること。滋賀で働くことに誇りを持てる人を増やすこと。その想いだけは変えません。
自分自身も、経営者として変わり続けなければならない。過去の成功や、自分のやり方に執着した瞬間に、会社の未来を止めてしまうからです。
守りたいものがあるから、変わる。次の世代へ残したいものがあるから、挑戦する。変化とは、これまでを否定することではありません。受け継いだ想いを、まだ見たことのない未来へつなぐことです。
大切なものを守るために、自分たちは変わり続けます。
