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採用×クリエイティブが創出する、無限の可能性。Piicの「リクルートプロデュース」がまなざしを向ける未来。

2026.06.04

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Interview

Written by

浪花 朱音

Piic Magazine

2026年4月、従来のクリエイティブ事業に採用支援事業を掛け合わせた「リクルートプロデュースカンパニー」としてリブランディングした株式会社Piic(以下、Piic)。創業時からのコアメンバー3名による、Piicの進化していくこと・変わらないことを紹介した前編に続き、後編では新たに参画した山本理久、佐田颯汰の2名に話を聞いた。ともに採用、ブランディング領域でキャリアを積んだ2名が、これからのPiicに感じる可能性とは。

それぞれの専門性を掛け合わせ、採用支援に新たな価値を生み出す。

おふたりの専門領域や、これまでのキャリアについてご紹介ください。

山本

僕はもともと求人広告の代理店に7年ほど勤めておりまして、求人広告やダイレクト・リクルーティング、RPOと呼ばれる採用代行の業務を主要としていました。大きい代理店さんであれば、新卒、中途、アルバイトと分かれていますが、僕の勤め先はベンチャー企業だったこともあり、それらをすべて網羅する形で、企業ごとの課題に合った媒体や手法を提案する業務を行っていました。

佐田

僕はキャリアが少し特殊でして、大学4年生の時に半個人事業主のような形で訪問販売とテレアポの業務委託を請けていました。その後海外に2、3年渡りまして、帰国したタイミングでフリーランスの営業になりました。当時、採用関連のインサイドセールスや採用動画などのツールの営業進行に携わったあと上京し、広告関連やキャンペーン施策やクリエイティブ制作に関わるナショナルクライアント案件なども経験し、プロジェクトマネジメントやプロデューサーとして活動していました。
幅広くクリエイティブ制作に従事する中で、一過性のものではなく資産となるブランディングという領域に興味が生まれて、名古屋のブランディング会社で2年ほど働きました。ブランド戦略の立案から伴走支援、営業、制作進行まで幅広く担当させていただき、2026年の3月からPiicにジョインした形になります。

おふたりはなぜPiicに参画されたのでしょうか?

山本

僕たちと代表の藤井は高校の同級生なんですよ。それぞれ出身地は違うんですが、偶然にも宮城県の高校でサッカーをするために出会いました。今思えば、そこから始まっているんじゃないかな、と思うんですけど。

高校当時の写真。全国大会にも出場するほどの強豪校でサッカーと向き合った仲間が、およそ10年ぶりにPiicに集まった
高校当時の写真。全国大会にも出場するほどの強豪校でサッカーと向き合った仲間が、およそ10年ぶりにPiicに集まった
山本

僕自身、採用の仕事を7年務め、かつ30歳という節目のタイミングでした。新たなキャリアを考えていたタイミングで、藤井から「これからPiicとしても新たな展開をしたい。採用領域にチャレンジしたいんだけど、どう?」という話をもらいました。すでにいろんな企業からお話はいただいていたんですが、Piicで一緒にやるのが楽しそうだなと感じたんです。フラットに分け隔てなくコミュニケーションが取れますし、やはり同年代で事業ができることが大きいポイントだったかもしれません。やっぱり仕事って、どこまでいっても人と関わっていくもの。誰と一緒に仕事をするのかが大切だと思っています。
前職でしっかりやれることはやりきったタイミングで、自信もありましたし、藤井の掲げるこれからのPiicが目指す先や想いに共感して入社を決めました。

佐田

僕自身も理由はいくつかありますが、ひとつはPiicが自分のこれまでつみあげてきたキャリアを活かしきれると感じました。
藤井は「成果を出すクリエイティブ」ということをずっと言っています。とことん向き合っていいものをつくることは、クリエイターにとって大事なことでもあるんですが、あくまでも僕らはプロデューサー、プロジェクトマネージャーという立場なので、それをどう成果に紐づけるのかが必要です。
ビジネスとして企業の事業成長にいかに紐づけられるか、クリエイティブの視点としていかに要件を定義した上でクリエイターの方々の能力が最大限発揮できるような状態を作り出せるかという自分の考えを活かしきれますし、Piicが地域に根づいくことで滋賀をより良くしたいという藤井の想いも決め手でした。

山本

自社のミッションとして「伸びしろをカタチにする」を掲げていますが、まさにPiicそのものが秘めている可能性だと思います。僕たちふたりがこれまで培ってきた専門領域を加えることも、Piicにとっては新たな試みだと思いますし、Piicがこれまでやってきたクリエイティブが、僕たちが掛け合うことでより大きな力になっていく。クリエイティブと採用って、実は親和性の高い領域だと思っています。そうしたところからも、他の採用支援会社様とは違う形で企業の魅力を引き出せるのが、可能性を感じているポイントですね。

佐田

それぞれの領域で積み上げてきたものを組み合わせて、成果が最大限になるにはどうすれば良いかということを考えられるのが強みだと思います。
採用支援会社だと、クリエイティブは外注することが多く、そこから利益を取ることになるので少ない予算で制作にあたることがあります。そうすると、採用の領域にクリエイティブの人材が入ってこないケースが多くて。反対にクリエイティブの会社だと、つくったものがどう採用に寄与するのかまでは確認できないことが多い。Piicの場合、その両方ができるのが強みなんじゃないかなと思います。

山本

採用と、クリエイティブ。掛け算したら最強やなと思います。

企業の誇りを言語化する。「働く」ことの豊かさを見出す。

では、「リクルートプロデュース」が社会にもたらす可能性とは、どんなところにあるとおふたりは考えますか?

佐田

企業のまだ見えきってない魅力を可視化し、正しいカタチで伝えるすることで、共感した人が集まり、そのような企業が増えていくことでその地域そのものに人が集まっていく循環を生み出すことができるのではないかと考えています。また、地方からの人材流出も1%でも減らしていけるのではないかと感じています。
Piicが滋賀に軸足を置いているのもすごく良いんです。仕事は人生の大半を占めるものです。都市部だと仕事中心に生活しているという状況にもなりがちな中、地方だからこそ得られる豊かさや、人生の幸福度があると思います。プライベートも豊かなものになってほしいですが、仕事自体も「ただやっている」ものではなく「この仕事だからやっているんだ」というやりがいや誇り、意義や意味を持てるものであってほしいです。仕事を楽しめる人をより増やしていくことが、大切なことだと思います。

労働の対価はお金だけだと考えられがちですが、人生そのものへの豊かだってあると思います。そうした視点は採用支援においても重要だと感じました。

佐田

特に製造業や建設業の場合、従事されている方が「大変」「かっこいい仕事じゃない」とおっしゃることがあります。でも、絶対にかっこいいポイントや誇りに思えるポイントはあると思うんです。先日の打ち合わせでも、世界で70%ものシェアを誇るものをつくっている企業なのに「うちは華やかな仕事じゃないんです」とおっしゃっていて。働いている人からそんな言葉が出ることが悲しいと感じましたし、「自分はやりがいのある仕事をやっているんだ」と誇りを持てるようにしたいと強く思いました。それをきちんと可視化して伝えていくことを、プロデュースする上でやっていきたいです。

山本

僕も商談で企業様に「御社の理想とする人とはどんな人ですか」とよく尋ねます。お話しいただいた上で、「では御社がその方に与えられる価値とはどんなものですか」と聞くと言葉に詰まってしまったり、結局条件面だけになってしまったりします。つまり、言語化できない企業が多いんですね。そうなると採用も難しいですし、採用したものの強みが発揮できないまま退職してしまう人が生まれるなど、人材も定着しづらいです。
2025年には460社ほどが慢性的な人手不足で倒産していますし、少子高齢化という大きな社会問題がある中で、慢性的な人材確保で苦戦している企業はとても多いです。今後さらに加速していくとされていて、大手企業やネームバリューのある企業のみが認知度があり、賃金など条件面だけで採用される時代です。

山本

そうした課題や社会の状況に対し、Piicは伴走型のコンサル支援で、企業が選ばれる理由を設計していきたいと思います。表面上よく見せるのではなく、自社が気づいていない魅了を引き出し、採用後も働く人たちの人生を左右するポイントをしっかり出せることが、企業にとっての価値になると思います。できれば入社してからどれほど事業が伸びたのかも見たいですが、我々もまだ未熟なところがあり、まず最速で提供できる価値として、まずは入社後の定着率が改善されたのかをスコープとして追っていきたいなと考えています。リクルートプロデュースの価値や可能性は、僕は無限にあると思うんです。

企業側の意識も変えていく必要性があるのですね。

山本

そうなんです。これまで多くの採用企業でも、条件や魅力を求人広告で打ち出し、企業が採用できるまでがゴールでした。その先の伴走はできません。そうすると、せっかく採用した方もすぐに辞めてしまったということがありました。僕自身が、企業様に対して本当の意味で価値を与えられているのだろうかというもどかしさがずっとありました。それが今回Piicに参画した理由のひとつでもあります。

「リクルートプロデュース」という新たなカテゴリーを、ここから創出。

Piicとして、そこで働く個人として。これからの展望を教えてください。

山本

成し遂げたいことは短期、長期いずれの視点からもあります。短期としては、今年1年で売上をしっかり伸ばし、実績を作ること。中長期的な視点からは、AIを活用した自社のプラットフォームをつくりたいと思っています。まだ漠然としていますが、AIを活用した業務効率化など、AIを駆使した上で採用とクリエイティブを掛け合わせられたら唯一無二の存在になれるのではと思っています。
長期としては、拠点を複数展開したいと考えていまして。複数拠点があることで、いろんな地方の企業様の課題解決につながっていくと思います。まさに滋賀から世界へ、ですね。

佐田

今いるメンバーや、これから新しく入るメンバーが居続けたい、居続けられる会社にしていきたいと思います。現在第二創業期ということもあり、踏ん張り時ではありますが、こうした状況が続いてしまうと人生のフェーズによってはこのまま働き続けられないメンバーも出てきてしまうかもしれません。やっぱりPiicでいたいなと思える環境を整えていきたいと思っています。

佐田

長期的な視点からは、「リクルートプロデュース」というカテゴリーを創出することと、そこに権威性を持つ会社であること。私たちは「この会社でよかった」と誇りに思える会社を生み出し続け、採用側面でいうと、母集団形成ではなく、離職率の低下や入社後の1年の定着率を見据え支援していきたいです。これを、採用の本質としてやっていきたいですね。
リブランディングを機にリクルートプロデュースとして会社を大きくしていくものの、Piicが憧れられる会社であり続けるためにはクリエイティビティは重要だと感じています。ワクワクを作り出していきながら、楽しいと思える環境にしていきたいです。
また個人としては、滋賀に対する仕事をはじめ、地方に眠る伝統工芸や文化の事業にもかかわり、そこで働いている方々がつくるものをプロデュースして魅力的な形で世に届けていきたいですね。どんな想いでものづくりを行っているのか、そこを可視化することで「今後を担う働き手」を増やしていくことにも寄与できれば嬉しいです。

佐田

リクルートプロデュースという言葉は、今ありません。採用、クリエイティブ、プロデュースの三位一体を僕らが並列でやれるからこそ、従来超えられなかった垣根が越えられ、新たな価値を提供できると思います。
自分たちが個人としても組織としても「憧れられる存在」になり、Piicみたいな会社を作りたい、Piicと何か一緒に面白いことをしたいという人が増え、滋賀がより盛り上がっていくという循環が生まれてくると嬉しいと感じています。

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