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白石 真衣

新卒採用支援サービスおすすめ12選!選び方のポイント・特徴や料金を徹底比較

新卒採用支援サービスおすすめ12選!選び方のポイント・特徴や料金を徹底比較

新卒採用市場が変化する中で、多くの企業が採用活動に課題を抱えています。
新卒採用支援サービスは、そうした企業の悩みを解決し、採用成功へと導くための強力なパートナーです。

この記事では、数あるサービスの中から自社に最適なものを選ぶためのポイントや、具体的なサービスの特徴、料金体系について詳しく解説します。
これから採用支援サービスの利用を検討している企業の人事担当者にとって、有益な情報を提供します。

Index

新卒採用支援サービスとは?人事担当者をサポートする仕組み

採用支援サービスとは、新卒採用を行う企業に対し、専門的なノウハウやリソースを提供して採用活動全般をサポートする仕組みです。
採用活動は、母集団形成から選考、内定者フォローまで多岐にわたる業務を含み、人事担当者には大きな負担がかかります。

採用支援サービスは、これらの業務の一部または全部を代行したり、戦略立案のコンサルティングを行ったりすることで、人事担当者の負担を軽減し、採用活動の質を高めることを目的としています。

新卒採用支援サービスで受けられる主なサポート内容

新卒採用支援サービスが提供するサポートは、採用活動のフェーズに応じて多岐にわたります。
具体的には、学生のエントリーを促す「母集団形成」、煩雑な事務作業を代行する「採用実務」、そして採用活動の根幹となる「戦略立案」の3つが主な柱です。

これらの支援サービスを組み合わせることで、企業は自社の課題に合わせて必要なサポートを受け、効率的かつ効果的な採用活動を実現できます。
どの業務を依頼するかで、サービスの選び方も変わってきます。

学生の応募を集める「母集団形成」のサポート

母集団形成は、採用活動の成功を左右する最初の重要なステップです。
採用支援サービスは、就職ナビサイトへの出稿管理や、学生に直接アプローチするダイレクトリクルーティングの運用代行を通じて、企業の認知度向上と応募者数の増加を支援します。
また、合同企業説明会や学内セミナーといったイベントの企画・運営もサポート範囲に含まれます。

例えば、ネオキャリアのような企業は、多様なチャネルを活用した母集団形成に強みを持っています。
さらに、体育会学生に特化したアスリートプランニングの「アスプラ」のように、特定の学生層に特化したサービスも存在します。

選考から内定までを効率化する「採用実務」のサポート

採用実務には、応募者の書類選考、面接の日程調整、合否連絡、内定者へのフォローアップなど、時間と手間のかかる作業が多く含まれます。
新卒採用支援サービスでは、これらのノンコア業務を専門のスタッフが代行する採用アウトソーシング(RPO)を提供しています。

これにより、人事担当者は煩雑な事務作業から解放され、面接や候補者とのコミュニケーションといった、より重要度の高いコア業務に集中することが可能になります。
結果として、選考プロセス全体のスピードと質が向上し、候補者の満足度を高めることにもつながります。

採用活動の方向性を決める「戦略立案」のサポート

効果的な採用活動を行うためには、戦略が不可欠です。
採用支援サービスは、企業の経営方針や事業計画を基に、どのような人材をいつまでに何人採用するべきかという採用計画の策定から支援します。

市場の動向や競合他社の状況を分析し、ターゲットとなる学生に響くような採用コンセプトやメッセージを共に作り上げます。
また、採用サイトやパンフレットといった採用ツールの企画・制作、最適な採用チャネルの選定など、採用活動の全体設計を専門家の視点からサポートし、成功への道筋を明確にします。

新卒採用支援サービスを活用する4つのメリット

新卒採用支援サービスを活用することには、多くのメリットがあります。
最大の利点は、煩雑な業務を外部に委託することで、人事担当者が面接などのコア業務に集中できる点です。

また、採用のプロフェッショナルが持つ専門的なノウハウや最新の市場動向を取り入れることで、採用活動全体の質が向上します。
さらに、サービス会社が持つ独自のネットワークを通じて自社だけでは出会えない優秀な学生層にアプローチでき、第三者の客観的な視点を取り入れることで採用のミスマッチも防げます。

コア業務に集中でき、人事担当者の負担を軽減できる

新卒採用のプロセスには、説明会の運営、応募者管理、面接の日程調整といった、多くの事務作業が発生します。
これらの業務に追われることで、人事担当者が本来注力すべきである候補者との対話や、採用戦略の検討といったコア業務の時間が圧迫されがちです。

採用支援サービスを利用してこれらのノンコア業務をアウトソーシングすることにより、担当者は時間的・精神的な余裕を持つことが可能になります。
その結果、一人ひとりの候補者とじっくり向き合う時間が確保でき、採用の質を高めることに直接的に貢献します。

プロのノウハウ活用で採用活動の質が向上する

採用支援サービスを提供する企業は、長年にわたり多くの企業の採用活動を支援してきた実績から、豊富な知識とノウハウを蓄積しています。
最新の採用市場のトレンド、効果的な母集団形成の手法、学生の心をつかむ面接の進め方など、自社内だけでは得られない専門的な知見を活用できます。

これらのノウハウを取り入れることで、採用活動の各フェーズにおける精度が向上し、より戦略的で効果的な採用が実現します。
結果として、採用目標の達成率が高まるだけでなく、企業の採用力そのものの強化にもつながります。

自社だけでは出会えない優秀な学生にアプローチできる

多くの採用支援サービスは、独自の学生データベースや、特定の大学・学部との強固なネットワークを持っています。
そのため、自社の知名度や採用チャネルだけではリーチすることが難しい、潜在的に優秀な学生層へアプローチする機会が生まれます。

特に、専門分野に特化したサービスや、ダイレクトリクルーティング型のサービスを活用することで、自社の求めるスキルや資質を持った学生を効率的に見つけ出し、直接コンタクトを取ることが可能です。
これにより、競争の激しい採用市場において、他社に先んじて優秀な人材を確保できる可能性が高まります。

客観的な視点を取り入れ、採用のミスマッチを防げる

長年同じ組織にいると、自社の魅力や課題を客観的に捉えることが難しくなる場合があります。
採用支援サービスは、第三者の視点から企業の強みや改善点を分析し、それを採用活動に反映させる手助けをします。
また、学生と企業の間に立ち、双方の価値観や志向性を客観的に評価することで、入社後のミスマッチを防ぐ役割も果たします。

自社の思い込みや偏った基準で選考を進めるリスクを減らし、企業文化に本当にフィットする人材を見極める精度を高めることができます。
これにより、早期離職率の低下と、入社後の社員の活躍が期待できます。

失敗しない新卒採用支援サービスの選び方5つのポイント

新卒採用支援サービスを効果的に活用するためには、自社に合ったサービスを慎重に選ぶことが重要です。
まず、自社の採用における課題は何か、そしてサービスにどの業務を任せたいのかを明確にすることが第一歩となります。
その上で、各サービスが持つ得意分野と自社の課題が合致しているかを確認します。

また、料金体系が予算の範囲内であることや、自社と同じ業界・規模の企業での支援実績が豊富であるかも重要な判断基準です。
最後に、担当者との相性やサポート体制の手厚さも見極める必要があります。

まずは自社の採用課題と依頼したい業務範囲を明確にする

新卒採用支援サービスを選ぶ前に、まず自社が抱える採用課題を具体的に洗い出すことが不可欠です。
「応募者の数が足りない」「求めるスキルを持つ学生に出会えない」「内定辞退率が高い」など、課題は企業によって様々です。
課題が明確になれば、サービスに何を期待するのか、どの業務を依頼したいのかという業務範囲もおのずと見えてきます。

例えば、母集団形成に課題があるなら集客に強いサービスを、選考プロセスに課題があるなら採用実務の代行サービスを検討するなど、課題と依頼範囲をセットで整理することで、サービス選定の軸が定まります。

サービスの得意分野が自社の課題と合っているかを確認

採用支援サービスには、それぞれ得意とする領域や専門分野があります。
例えば、理系学生の採用に特化しているサービス、ITエンジニアの採用に強みを持つサービス、あるいはベンチャー企業や中小企業の支援実績が豊富なサービスなど、その特性は多岐にわたります。

自社の採用ターゲットや業界の特性を考慮し、それに合致した強みを持つサービスを選ぶことが成功の鍵です。
企業のウェブサイトで導入事例を確認したり、直接問い合わせて得意分野について詳しくヒアリングしたりすることで、自社の課題解決に最も貢献してくれるパートナーを見つけ出すことができます。

料金体系が予算に見合っているかをチェック

採用支援サービスの料金体系は、主に「月額固定型」「成果報酬型」「従量課金型」の3種類に大別されます。月額固定型は、毎月一定の費用で決められた範囲のサービスを利用できるため、予算管理がしやすいのが特徴です。一方、成果報酬型は、採用が成功した場合にのみ費用が発生するため、初期投資を抑えられます。また、従量課金型は、依頼した業務量に応じて費用が変動する仕組みです。

自社の採用計画や予算規模を考慮し、どの料金体系が適しているかを慎重に検討する必要があります。また、基本料金に含まれるサービス内容と、追加料金が発生するオプションの範囲を事前にしっかりと確認し、トータルコストを把握しておくことも重要です。

自社の業界や規模での支援実績が豊富か

自社が属する業界や、同じくらいの企業規模の会社を支援した実績が豊富かどうかは、サービス選定における重要な指標です。
特定の業界に精通しているサービスであれば、その業界特有の採用課題や学生の動向を深く理解しているため、より的確なアドバイスや効果的なアプローチが期待できます。

同様に、自社と似た規模の企業の支援経験が多ければ、予算やリソースが限られる中での効果的な採用戦略を熟知している可能性が高いです。
サービス会社のウェブサイトで導入事例を確認したり、商談の際に具体的な実績を問い合わせたりして、信頼できるパートナーかを見極めましょう。

担当者のサポート体制は手厚いか

採用活動は、サービス会社の担当者と密に連携を取りながら進めていくため、担当者の質やサポート体制は非常に重要です。
契約前の打ち合わせの段階で、自社の状況を深く理解しようとする姿勢があるか、専門的な知見に基づいた具体的な提案をしてくれるか、といった点を確認しましょう。
また、コミュニケーションが円滑で、問い合わせへのレスポンスが迅速かどうかも見極めるべきポイントです。

定期的なミーティングの頻度や、レポート提出の有無など、具体的なサポート内容についても事前に確認し、二人三脚で採用成功を目指せる信頼関係を築ける相手を選ぶことが大切です。

【目的別】おすすめの新卒採用支援サービス12選を比較

ここでは、数ある新卒採用支援サービスを「総合型」「特化型」「ツール・プラットフォーム型」という3つのカテゴリーに分けて紹介します。
総合型は幅広い採用課題にワンストップで対応できるサービス、特化型は特定の分野で高い専門性を発揮するサービス、ツール・プラットフォーム型は採用業務の効率化を実現するサービスです。

それぞれの特徴を理解し、自社の目的や課題に最も適したサービスを見つけるための参考にしてください。

幅広い採用課題に対応できる総合型サービス4選

新卒採用における幅広い課題に対応できる総合型サービスとして、リクルートキャリアマイナビネオキャリアパーソルキャリアの4社が挙げられます。これらのサービスは、採用戦略の立案から母集団形成、選考、内定者フォローまで、新卒採用に関わるすべての業務を網羅的にサポートすることが可能です。
特に、初めて採用支援サービスを利用する企業や、採用部門のリソース不足に悩む企業に適しており、長年の実績と豊富な学生データを基盤とした安定したサポートが期待できます。ネオキャリアやパーソルキャリアは、企業の個別事情に合わせた柔軟な採用アウトソーシング(RPO)サービスも提供しています。

特定の分野に強みを持つ特化型サービス4選

特定の分野に強みを持つ特化型サービスとして、「株式会社アカリク」の理系学生に特化したサービス、「株式会社体育会学生就職支援」が提供する体育会学生に特化した「アスリートプランニング」、「株式会社サポーターズ」が提供するITエンジニアを目指す学生に特化したサービス、「株式会社VOLLECT」が提供するダイレクトリクルーティングに特化した採用支援サービスなどが挙げられます。
これらのサービスは、採用ターゲットが明確な企業にとって非常に有効で、総合型サービスと比較して、より効率的に求める人材との出会いを創出できる可能性が高まります。

採用業務を効率化するツール・プラットフォーム型サービス4選

ツール・プラットフォーム型サービスは、新卒採用活動を効率化・自動化するために提供されるシステムや場を指します。具体的には、応募者情報や選考進捗状況を一元管理できる採用管理システム(ATS)があり、具体例として「HRMOS採用」や「sonar ATS」などが挙げられます。また、企業が学生に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングサービスも含まれ、i-plugの「OfferBox」やビズリーチの「ビズリーチ・キャンパス」が有名です。
これらのツールを導入することで、人事担当者は事務的な作業負担を大幅に軽減でき、採用戦略の立案など、より重要な業務に時間を割くことが可能となります。特に、採用フローの中でボトルネックとなっている工程を効率化したい企業に適しています。

新卒採用支援サービスを導入する際の3ステップ

新卒採用支援サービスを導入するプロセスは、大きく3つのステップに分かれます。
まずはサービス提供会社、例えばリクルートやマイナビといった企業に問い合わせ、自社の採用課題を共有し、共に採用目標を設定します。

次に、その目標を達成するための具体的な支援プランの提案を受け、内容に合意すれば契約を結びます。
契約後は、いよいよサービスの運用が開始され、定期的に進捗を確認しながら、必要に応じてプランを改善していくという流れになります。

ステップ1:採用課題のヒアリングと目標設定

サービスの導入は、まず採用支援会社のコンサルタントが企業の採用担当者へヒアリングを行うことから始まります。
この段階では、「どのような人材を求めているのか」「現在の採用活動で何に困っているのか」「採用目標人数はどのくらいか」といった現状の課題やニーズを詳細に共有します。

ここで得られた情報をもとに、サービス会社は企業の状況を正確に把握します。
そして、企業とサービス会社が協力し、採用人数や求める人物像、採用スケジュールといった、具体的で測定可能な目標を設定することが、後の活動の成功に向けた重要な第一歩となります。

ステップ2:具体的な支援プランの提案と契約

ヒアリングと目標設定が完了すると、次はその目標を達成するための具体的なプランがサービス会社から提案されます。
提案内容には、利用するサービスの詳細、具体的な施策、スケジュール、そして費用に関する見積もりが含まれます。

企業側はこの提案内容を精査し、自社の課題解決に本当に繋がるか、予算に見合っているかなどを慎重に検討します。
不明点があれば質疑応答を重ね、双方が納得できる形にプランを調整していくことが重要です。
内容に合意できれば、正式に契約を締結し、サービス利用に向けた準備を進めていきます。

ステップ3:採用支援サービスの運用開始と改善

契約締結後、いよいよ提案されたプランに沿って採用支援サービスが開始されます。
サービスの運用中は、ただ任せきりにするのではなく、企業側も主体的に関わることが成功の鍵です。
サービス会社とは定期的にミーティングを行い、応募状況や選考の進捗、学生からの反応といったデータを共有し、活動状況を常に把握します。

その上で、計画通りに進んでいない部分があれば、その原因を分析し、改善策を協議します。
このように、PDCAサイクルを回しながら活動を継続的に最適化していくことで、採用目標の達成へと近づけていきます。

新卒採用支援サービスについてよくあるご質問

新卒採用支援サービスの利用を検討するにあたり、多くの人事担当者が疑問や不安を抱えています。ここでは、料金相場や利用期間、地方での活用、成果の保証、そして相談の可否といった、特によく寄せられる質問についてQ&A形式で回答します。サービス導入前の疑問を解消し、より具体的な検討を進めるための参考にしてください。

Q1.料金の相場はどのくらいですか?

A1.料金はサービス内容や依頼範囲によって大きく異なります。採用業務の一部を代行するアウトソーシングでは月額数十万円から、採用コンサルティングを含む場合はそれ以上の費用がかかることが一般的です。成果報酬型の場合は、採用決定者1名あたり数十万円から100万円以上が相場となります。

Q2.どのくらいの期間利用するのが一般的ですか?

A2.新卒採用は活動期間が長いため、採用計画の立案から内定者フォローまでを含め、1年程度の期間で契約するケースが多く見られます。ただし、特定の期間だけ母集団形成を強化したいなど、企業のニーズに応じて数ヶ月単位での契約が可能なサービスもあります。

Q3.地方企業の採用でも活用できますか?

A3.多くの採用支援サービスは全国に対応しており、地方企業の採用支援実績も豊富です。オンラインでの説明会や面接のサポート、Uターン・Iターン就職希望者へのアプローチなど、地方企業ならではの課題に特化した支援を提供しているサービスもあります。

Q4.利用すれば必ず採用が成功しますか?

A4.採用支援サービスは採用成功の確率を高める強力な手段ですが、成功を100%保証するものではありません。採用の最終的な成否は、企業の魅力や選考内容、候補者とのコミュニケーションなど、様々な要因に左右されます。サービス会社と企業が協力し、二人三脚で取り組む姿勢が重要です。

Q5.まずは相談だけでも可能ですか?

A5.ほとんどのサービス会社では、契約前に無料相談や情報提供を行っています。自社の採用課題を伝え、どのような支援が可能か、どのくらいの費用がかかるかといった情報収集から始めることが可能です。複数の会社に相談し、比較検討することをおすすめします。

まとめ

新卒採用支援サービスは、採用活動における多様な課題を解決するための有効な手段です。
人事担当者の業務負担を軽減し、専門的なノウハウを活用することで、採用の質を向上させることが期待できます。

サービスを選ぶ際は、まず自社の課題を明確にし、サービスの得意分野や実績、料金体系などを多角的に比較検討することが求められます。
自社に最適なパートナーを見つけ、戦略的にサービスを活用することで、新卒採用の成功確率は大きく高まります。
この記事で紹介した情報を基に、自社に合った採用支援サービスの選定を進めてください。

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