採用市場は年々競争が激化しており、「ただ情報を出すだけ」では求職者の心に届かない時代です。
そこで今注目されているのが「採用ピッチ資料」。この記事はこんな方におすすめです。
- ・採用活動において他社の成功事例を参考にしたい人事担当者の方
- ・採用ブランディングに力を入れたい経営者・広報・採用責任者の方
- ・自社の魅力をうまく伝えたいが、何から始めればいいかわからない方
本記事では、採用ピッチ資料の概念から、実際に導入・活用している企業25社の事例までを一挙に紹介します。「どんな構成が効果的か」「どんな見せ方が刺さるのか」のヒントを得たい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Index
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採用ピッチ資料とは?
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なぜ今、採用ピッチ資料が必要なのか?
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採用ピッチ資料の効果とメリット
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採用ピッチ資料がないことによるリスク
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採用ピッチ資料の導入事例まとめ(25社)
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1. 株式会社SmartHR
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2. 株式会社フィードフォース
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3. atama plus株式会社
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4. STORES株式会社
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5. カラビナテクノロジー株式会社
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6. アジアクエスト株式会社
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7. 株式会社チカク
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8. 寿スピリッツ株式会社
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9. 株式会社メルカリ
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10. 株式会社リチカ
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11. 株式会社カオナビ
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12. サイボウズ株式会社
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13. スマートキャンプ株式会社
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14. 株式会社マクアケ
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15. 株式会社CAMPFIRE
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16. Kubell株式会社(旧 Chatwork株式会社)
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17. BASE株式会社
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18. freee株式会社
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株式会社プレイド
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20. note株式会社
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21. 株式会社ココナラ
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22. 株式会社ベーシック
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23. メリービズ株式会社
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24. 株式会社ログラス
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25. 株式会社ミラティブ
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採用ピッチ資料の活用シーン
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なぜPiicに依頼するのか?
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最後に:採用は「伝える力」で変わる
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採用ピッチ資料とは?
採用ピッチ資料とは、求職者に向けた企業紹介資料のこと。会社の歴史や事業内容だけでなく、「なぜこの会社で働くのか?」「どんな人と、どんな未来を描けるのか?」をストーリーで伝える、新しい採用コミュニケーションの手段です。
Webサイトや求人票では伝えきれない“温度感”や“人となり”を可視化し、企業と候補者とのギャップを埋める役割を果たします。
Piicでは、単なる資料制作ではなく、候補者の“態度変容”を引き起こす採用戦略ツールとして設計します。
なぜ今、採用ピッチ資料が必要なのか?
- 78.4%の求職者が応募前に資料を読む
- 99.1%が資料を読んで企業にポジティブな印象を持つ
- 97.7%がリファラル採用にも必要と回答
求職者は「表面的な情報」よりも「働く実感」や「共感できる物語」を求めています。従来の“情報発信”型採用では届かない時代、採用ピッチ資料は「理解」と「共感」を同時に生む手段として、今急速に広がりを見せています。
採用ピッチ資料の効果とメリット
- 志望度UP・応募数の増加:働く姿がリアルに伝わり、共感から行動に移る候補者が増えます。
- 辞退・離職の抑止:入社前にギャップを埋める情報提供ができ、ミスマッチによる早期離脱を防ぎます。
- 面接の質向上・選考効率UP:候補者の理解度が深まることで、選考の対話が本質的になります。
- リファラル強化:社員やエージェントが自信を持って紹介できる“使える資料”として機能します。
採用ピッチ資料がないことによるリスク
- 「どんな会社か分からない」という理由で離脱される
- 認知されても、志望度が上がらない
- 面接が“情報共有の場”になり、選考の質が下がる
- リファラル紹介を頼みにくく、紹介数が伸びない
いま、多くの企業が資料の有無だけでスタートラインに差がつく時代を迎えています。
採用ピッチ資料の導入事例まとめ(25社)
以下は、採用ピッチ資料の成功事例を25社分まとめたものです。各社の資料構成、伝え方の工夫、得られた成果などをもとに、自社の資料づくりに活かせるヒントを抽出しています。
1. 株式会社SmartHR
SmartHRは、採用ピッチ資料という概念を広めたパイオニア的存在。図表や数値をふんだんに盛り込み、情報の伝達性を高めた構成が特徴です。特に「社会への貢献度を数字で伝える」スタイルは、理念への共感を呼び起こす要素として効果的です。業績データや文化の紹介、給与制度まで詳細に掲載し、オープンでフラットな企業風土を資料から強く印象づけています。
2. 株式会社フィードフォース
BtoBマーケティング支援を展開する同社の資料では、ミッション・バリューの説明が中心。企業理念に共感してもらうことを第一に考えた構成で、等級制度や評価基準も図表で丁寧に説明されています。数字に強い層やロジカルな思考の人材に響くデザイン設計がなされています。
3. atama plus株式会社
教育×AI領域で注目される同社は、「3分でわかる」というコンセプトのもと、ビジュアル重視の構成を採用。資料の最後にはQRコードを設置し、求人一覧やより詳細な情報へスムーズに誘導できる工夫も。時間をかけずに内容を伝えたい企業にとって、非常に参考になる構成です。
4. STORES株式会社
スマホでの閲覧を想定し、縦長のフォーマットで作成された採用ピッチ資料が印象的。目次は5項目のみで、必要最小限の情報をコンパクトにまとめつつ、図や写真を多く使うことで、視覚的にも読みやすいデザインとなっています。
出典:STORES 採用サイト
5. カラビナテクノロジー株式会社
福岡発のIT企業である同社は、企業紹介の順番を“社風→事業”という逆構成に。先に「どんな人が働いているのか」「何を大切にしているのか」を見せてから、事業内容へとつなげる設計は、共感を生みやすく、採用ブランディング的にも効果的です。起業OKといったユニークな制度紹介も魅力です。
6. アジアクエスト株式会社
赤を基調としたデザインがインパクトのあるアジアクエストの資料は、整理された情報設計で可読性が高く、情報量の多さを感じさせない構成が評価されています。安定した開発体制と、成長性のある文化が伝わる一冊です。
7. 株式会社チカク
「まごチャンネル」を提供するチカクの資料は、事業立ち上げの背景から始まり、プロダクト開発に込めた想いや社会的な意義をストーリー形式で描いています。共感を呼ぶストーリー型構成で、理念重視型の求職者に強く響く事例です。
出典:チカク 採用サイト
8. 寿スピリッツ株式会社
ピッチ資料としては珍しく「動画形式」を採用。ビジョンから沿革、事業内容、今後の展望までを約3分半に凝縮し、ナレーションによって情報を補足しています。視覚・聴覚の両面から理解を促す設計で、読むことに抵抗がある層にもアプローチできます。
出典:寿スピリッツ 採用サイト
9. 株式会社メルカリ
メルカリは、採用ピッチ資料を通じて「Go Bold」「All for One」「Be a Pro」といったバリューを強く打ち出しています。資料の冒頭では、グローバル展開・社会課題の解決に向けた企業の姿勢を明示。中盤以降では、エンジニア・PdM・ビジネス部門それぞれの働き方や成長環境が丁寧に描かれており、応募前に自分の将来像が描きやすい構成です。イラストと写真をバランスよく配置し、情報の読みやすさにも配慮がなされています。
出典:メルカリ 採用サイト
10. 株式会社リチカ
動画マーケティングを支援するリチカの資料は、社員紹介や事業説明をシンプルかつ端的にまとめた構成。あえて過度な演出をせず、事業そのものの魅力で勝負している点が印象的です。
出典:リチカ 採用サイト
11. 株式会社カオナビ
タレントマネジメントSaaSを展開するカオナビは、企業理念や文化、採用フローまでを明確に記載。図解によるシステム構成の説明も含まれており、サービス理解と企業理解を同時に促す設計となっています。
出典:カオナビ 採用サイト
12. サイボウズ株式会社
多様なグループウェアを展開するサイボウズの資料では、業務改善の思想から製品ポートフォリオ、そして会社の価値観までを一貫して表現。企業文化に強く共感してくれる人材とのマッチングを狙った資料です。
出典:サイボウズ 採用サイト
13. スマートキャンプ株式会社
少人数でも社会を動かす「Small Company, Big Business.」というビジョンを全面に押し出し、BOXILなどの事業を紹介。ベンチャーらしいスピード感と挑戦意識を伝える設計で、行動力のある人材に響きやすい資料構成です。
14. 株式会社マクアケ
クラウドファンディング大手のマクアケは、全54ページの大ボリュームで事業・組織・制度・文化を詳細に説明。ソニーやシャープなどの大手企業との取り組みも紹介されており、信頼感を高めています。資料全体においてビジョンドリブンな姿勢が貫かれています。
出典:マクアケ 採用サイト
15. 株式会社CAMPFIRE
国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営するCAMPFIREの資料は、サービス紹介だけでなく、働く環境や制度にもフォーカス。個人、クリエイター、自治体など幅広い支援先との関係性が視覚的に伝わる構成になっており、多様性に富んだ組織風土が感じられます。
16. Kubell株式会社(旧 Chatwork株式会社)
ビジネスチャットツール「Chatwork」を展開する同社の資料は、戦略や中長期ビジョン、組織カルチャー、制度設計など、広範な情報が詰め込まれているのが特徴です。堅実かつ現実的なメッセージが多く、実際の業務に近い情報設計がされており、成長志向の強い人材に対して誠実な印象を与える構成です。
出典:Kubell 採用サイト
17. BASE株式会社
ネットショップ作成サービスを提供するBASEの採用サイトは、ミッション・バリューだけでなく、組織体制や福利厚生、実際に働くメンバーの声を丁寧に紹介。プロダクト志向の高さと、スタートアップらしいカルチャーを伝える資料になっています。
出典:BASE 採用サイト
18. freee株式会社
クラウド会計を中心に中小企業のバックオフィス支援を行うfreeeでは、ビジョン・行動指針の紹介とあわせて、組織の多様性や働き方の柔軟さも可視化。求職者が「どんな人と働くのか」をイメージしやすい内容構成となっています。
出典:freee 採用サイト
株式会社プレイド
株式会社プレイドは、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を展開する企業。資料では「なぜCXにこだわるのか」「どういった未来を描いているのか」を重視して語られ、同社の哲学が深く伝わる内容になっています。チームの思想、働く環境、行動指針などが余すことなく掲載されており、共感型人材とのマッチングを意識した構成が魅力です。
出典:PLAID 採用サイト
20. note株式会社
コンテンツプラットフォームを提供するnoteでは、開発組織と文化に焦点を当てた採用ピッチ資料を展開。実際のチーム構成や業務フロー、成長環境を、文章とビジュアルで丁寧に描いています。表現力のある人材に響く“開かれた雰囲気”が資料からも感じられ、共創型のカルチャーを訴求するうえで非常に有効な事例です。
出典:note 採用サイト
21. 株式会社ココナラ
スキルマーケットを運営するココナラの資料は、56ページにもわたるボリュームで構成されています。創業の想いやビジョンに加えて、各事業部の役割や制度、社風の細部まで明文化されており、情報開示の積極性と透明性が光る事例です。求職者が「自分にフィットするかどうか」を見極めるうえで、非常に参考になる構成となっています。
出典:ココナラ 採用サイト
22. 株式会社ベーシック
BtoBマーケティング支援を行う同社では、全62ページに及ぶ詳細な資料を作成。ミッション・ビジョンの説明から、具体的な業務内容、カルチャー、チーム体制まで、網羅的な情報提供がされています。特に「ベーシックらしさ」を感じさせる言葉選びやデザインが一貫しており、自社への理解促進と選考精度の向上に貢献しています。
出典:ベーシック 採用サイト
23. メリービズ株式会社
バックオフィス業務支援を行うメリービズは、社員写真を前面に押し出した資料が印象的。社内の雰囲気や人間関係を“空気感”として伝える構成で、単なる制度紹介以上の情報を与える設計になっています。温かみのある資料でありながら、プロフェッショナルな空気感も醸し出しており、バランスの取れた訴求がされています。
出典:メリービズ 採用サイト
24. 株式会社ログラス
「拝啓 未来の創業メンバーの皆様」といった、パーソナルな呼びかけで始まる構成が特徴のログラス。スタートアップらしいフレンドリーさと成長志向を同時に打ち出しており、資料全体から“これからを一緒に創る”というメッセージが伝わってきます。文字量が控えめで読みやすいのも、候補者にとって親しみやすい要素です。
出典:ログラス 採用サイト
25. 株式会社ミラティブ
ゲーム実況配信アプリ「Mirrativ」を運営する同社の資料は、「採用候補者さまへの手紙」形式で構成されていたのが印象的。会社の理念や目指す未来、チームの在り方が丁寧な言葉で語られており、読み手の感情に自然と訴えかける内容です。共感を軸とした採用を重視する企業にとって、参考になる事例です。
出典:ミラティブ 採用サイト
採用ピッチ資料の活用シーン
採用ピッチ資料は、その活用シーンも多岐にわたります。たとえば、スカウトメールに添付して企業の魅力を端的に伝えたり、カジュアル面談や面接前に事前送付することで、候補者との理解を深めたりすることが可能です。
また、エージェントと連携する際の共有資料としても有効で、紹介の質やマッチング精度を高めるのに役立ちます。さらに、Speaker Deckやnoteといったプラットフォームでの公開を通じて、より広い層に企業文化を発信することもできます。
加えて、内定後のフォロー資料として活用すれば、入社後のギャップを減らし、定着率の向上にもつながります。
なぜPiicに依頼するのか?
Piicは「採用×ブランディング」の領域において専門性を持ち、企業の魅力を最大限に引き出すことを得意としています。単に情報を整理するだけではなく、候補者の共感を呼ぶストーリーを設計し、構成・編集にまでこだわることで、資料全体の伝わり方を設計します。見た目のデザインにとどまらず、言葉選びや順序、メッセージの重なり方など“伝え方”の部分まで丁寧に設計し、企業の採用課題やターゲット層に応じた、最適なアウトプットを提案します。
最後に:採用は「伝える力」で変わる
どれだけ魅力的な企業でも、「伝わらなければ存在しない」のと同じです。求職者は企業を選ぶ際、待遇や条件だけでなく、その企業が「何を大切にしているか」「どんな仲間と働けるのか」「なぜ今その仕事に向き合っているのか」といった“物語”に心を動かされます。
近年の採用市場では、求職者が最も重視するのは「共感」です。どんなに優れた制度や給与を提示しても、そこに“共感できる理由”がなければ心は動きません。特に若手人材や転職経験者ほど、「この会社は自分に合っているか」「価値観がフィットするか」を軸に企業を選んでいます。
だからこそ、採用活動においては、企業の想いをストーリーとして紡ぎ、求職者の心に届ける「伝える力」が不可欠です。単なる情報提供ではなく、相手に“共感”や“納得”を生むコミュニケーション設計が、これからの採用戦略のカギを握ります。
Piicは、あなたの企業の想いや強みを言語化し、デザインし、届けるパートナーとして、採用活動を支援します。単なる資料作成を超えた、本質的な「伝える採用」の実現を一緒に目指しませんか?
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